ブリスベン研修旅行
(高2参加生徒より)
8月14日から8月23日まで、高等科生の参加者計25人でオーストラリアへ研修旅行に行ってまいりました。各自ホストファミリー宅に滞在し、ブリスベンのSan Sisto Collegeという中高一貫の私立女子校の授業に現地生徒のバディと共に参加したり、バスに乗ってクイーンズランド大学の見学、ブリスベンの博物館や美術館、動物園を巡ったりと、充実した10日間を送ることができました。
ブリスベンは日本と比べて、多くのことが異なりました。1日の寒暖差が大きいことや車社会であること、ペットボトルの水の相場が日本円で500円もして貴重であることなどです。ホストファミリーの方々はとてもフレンドリーで、私がホストファミリーと休日に動物園に出かける前に靴に履き替えるのを忘れ、部屋で履いていたスリッパのまま外に出てしまった際は、「快適なスリッパのままでもいいよ?」と冗談を言われました。
ホストファミリーと過ごして、一番思い出に残ったのは夕飯後のひとときです。丁度女子サッカーワールドカップのオーストラリアチームの試合がテレビで中継されており、それを観るため長いソファに皆で座り、背徳感のある夜のアイスクリームを味わいながら、橙色の明かりの下でワイワイと応援するのがあたたかくて楽しかったです。そこで私は「Yay!」「Close.」などの短い英語しか出せなかったものの、一緒の時間を共にするなかで、文化は違えど、こんなにも感情を共有でき、素敵な時間を送れるのかと思うと、嬉しくなりました。
また、英語力の必要性も痛感しました。学校で習う文法を理解しておくのは大事で、加えて知っている単語数にもコミュニケーションの巧拙は左右されますが、特に感じたのは、英語を聞いて英語で返す能力があっても、そこから自分の言いたいことを英語に瞬時に変換し次につなげるのがなかなか難しかったことです。「こうレスポンスしたいのに、なんて言おうか」と考えているうちに次の話に行ってしまったり、変なタイミングになってしまったりしたので、これからは"素早く"を意識した勉強をしたいです。
私はオーストラリア、そして海外に研修に行くのも初めてのことだったので、出発前は自分の英語力や現地での暮らしに不安を抱いていました。しかし英語力に自信がないからと参加を諦めなくてよかったと思いました。親元を離れインターネットからも遠ざかったことで、自分の将来のことを考えることができた気がします。ホストファミリーや現地の生徒さんと過ごすなかで、自分から何かをすることや相手を気遣うことに、いつもより神経を使って常に考えなくてはならず、自分は何が得意で何が苦手なのかが顕著になったことで考えが深まりました。少しでも海外で学ぶことに興味がある人は、ぜひ可能な範囲でチャレンジすることをお勧めしたいです。
準備から帰着まで暖かく支えてくれた家族、懇意にさせて頂きお世話になったホストファミリーの皆様、優しく手を振ってくれた現地の学校の生徒さん、ガイドをして頂いたり相談に乗ってくださったりした現地スタッフの方や引率の先生方、添乗員さんなど大勢の方々にサポートしていただきました。心から感謝申し上げます。
BRISBANEのモニュメントの前で
名門クイーンズランド大学にて
Lone Pine Koala SanctuaryでWallabyにえさやり