中3美術選択 共同制作 「八月の影」

中等科の美術は中1、中2で週二時間ずつ行い、中3では音楽か美術のどちらかを選択します。
先日の八重桜祭では、中3の美術選択者73名で制作した約180cm×180cm木版画を展示しました。
作品と制作の様子をご紹介します。

① 5月の修学旅行で訪れた場所をテーマに全員がそれぞれ下絵を描きました。
その中で実際に下絵とする作品を一枚決めました。
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② 下絵をプロジェクターで拡大・投影し、板に写し取りました。
大きいので想像していたよりも大変な作業でした。
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③ 工芸教室にあるパネルソーを使って班で分担できるように切り分けました。
パネルソーとは、大きなベニヤ板を直角にまっすぐ切ることができる大型の機械です。
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④ 班に分かれて、彫刻刀で彫り進めました。
個人の作品制作と並行して協力して彫りました。隣のパーツとつながるように気を使いました。
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⑤ タイトルも、皆で決めました。それぞれ良いですが2番が圧倒的多数でした。
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⑥ 彫りあがったら、いよいよ摺りです。
何枚も摺って、納得いくものを目指しました。
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⑦ 最後につなぎ合わせ、無事に八重桜祭で展示することができました。 
原爆ドームに対面した時の「影」の印象が、思い起こされる素敵な作品になったのではと思います。
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制作を終えて、生徒の感想より
「中学校生活は常にコロナ禍と隣り合わせでしたが、初めてみんなで一つの作品を作り上げることができ、これまでにない達成感を感じました。」
「原爆ドームを目の当たりにした「あの日」の感情をこの作品を見てくださる方に同じように感じていただきたいという思いで、仲間と一緒に彫っていきました。」

中3は入学式からコロナ禍の影響を受けてきた学年ですが、改めて学校行事や、友人と協力する経験の大切さを感じる機会となりました。

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