SGLI活動発表会

毎年米国ハワイ州のプナホウ高校で行われるSGLI (Student Global Leadership Institute)は、新型コロナウイルス流行の為、今年はオンラインでの実施となりました。参加者は毎年、SGLIで学んだことを女子部生に還元することになっており、3学期にHRを使って今年のテーマであるHealthについて学んだことを発表しました。以下に参加者の報告を掲載します。(国際交流主任) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

SGLIでは、アメリカ、イギリス、韓国、中国、インドなど、世界各国の高校生が夏にハワイのプナホウ高校に集まり、一つの共通テーマに基づいて調べた結果を持ち寄って話し合ったり、専門家のレクチャーを受けたりしたのち、帰国後には各国でより良い環境づくりのためにプロジェクトを立ち上げます。新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となりましたが、私たちは今年のテーマ "health"について議論を重ねました。

SGLIを通して価値観の全く異なる高校生と集まり、なかなか話し合うことのない話題についても触れました。 これまでに考えたことがなかったものの見方や、他国の高校生のリーダーシップと積極性には刺激を受けました。 また、日本に住んでいる高校生として日本の出来事について多くの質問を受ける中で、私達自身の身の周りに起きていることにより関心を持つべきだと感じました。 言語の違いや時差の問題など大変なことも多くありましたが、たくさんの収穫が得られたプログラムでした。

様々な専門家のお話を聞き、理解を深めたのち、それを基にしたアクションをすることが求められていたので、女子部ではメンタルヘルスをテーマに活動することにしました。 理由としては、日々の女子部生活の中で、私たちのクラスメイトがストレスを強く受けながらも、その適切な対処法を知らずに生活していることが問題だと感じたからです。

ストレスをためこみすぎた時の体の反応を知ることから始めて、ストレスを解消させることの重要性を生徒の皆さんに知ってもらいたいと考えました。
そこで、一月末のホームルームの時間をお借りして、私たちがメンタルヘルスについて調べたことを発表しました。 自作のパンフレットやパワーポイントを用いて精神疾患について説明しました。加えて、簡単に行えるメディテーションやマッサージなどのストレス解消法をみんなで実践しました。


メンバー三人で試行錯誤し、どうすれば皆さんが興味を持ってくれるか考えた結果、放送室から5クラス全体に説明する部分と、各クラスを説明して回る部分の2部構成にしました。


パンフレット作りや、一時間の発表を企画することで感じた難しさや、達成感などは忘れられない経験となりました。 何よりも、生徒の皆さんが精神疾患について知り、自分の心を大切にするきっかけになっていたら嬉しいです。

 
"The community you deserve is the community you help build." SGLIのメンターのこの言葉が印象に残っています。 これを聞いた時、私達は社会の問題を提起するだけでなく、自ら進んで変えていかなければならないと感じ、このプロジェクトを立ち上げました。 私達は今回だけにとどまらず、この言葉を胸に、今後も世界がより良い場所となるよう、努めていきたいと思っております。

最後になりましたが、SGLIを主催してくださいましたプナホウ高校の先生方並びにSGLIの活動を支えてくださった女子部の先生方、特に顧問のカートライト先生と主管の中村(剛)先生に厚く御礼申し上げます。  (2021年度 高二 SGLI 参加者)
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