高Ⅲ 卒業レポート発表会

高等科Ⅲ年生は、原稿用紙30枚に及ぶ卒業レポートを作成しました。1学期からテーマ選定と吟味を行い、1月・2月のレポート作成・指導期間を経て、2月24日に無事、全員がレポートを完成させ、提出することができました。この間、生徒一人一人にレポート指導担当の教員がつき、形式を整え、内容に深みを持たせるための段階的な指導をしてきました。  

テーマは、今後の進路や現在の関心から各々自由に設定しました。専門的な内容に踏み込んだ話題から、先端技術やジェンダーのような今日的な問題を取り上げたもの、サブカルチャーなど身近な事柄を学問的に取り上げたものなど、多彩な研究テーマが揃いました。

2月14日から19日には、本文の提出に先立ち、各クラスでレポートの個人発表会が行われました。全員が、レポートの概要について自作のスライドや資料を用いて約15分の発表を行い、質疑応答の時間も設けられました。
その後、2月24日・25日には、各クラスの代表者による学年への発表会が行われました。今年は密集を避けるため学習院女子大学のやわらぎホールで実施し、小講堂よりも広い会場の中、発表者も聞き手もより緊張感を持って発表に臨むことができました。約15分の発表の後、10分程度の質疑応答も積極的に行われました。

卒業レポート作成は、中高6年間の学びの集大成として位置づけられています。女子部の学びで大切にしている実体験を重視し、ともに学び成長することの中で、一人一人が自分の興味関心を広げ、探究し、発信する力を確かなものとして育んでいることを頼もしく感じました。

今年度のテーマの例(代表者)
・国民国家システムにおいてどのように外国人の人権を保障できるか
・供給過多の時代を生き抜く商品とは~パッケージデザインの観点から探る~
・コミュニケーションの円滑化と表象システムに関する考察~心理学の観点から見たタイプ別の効果的な言語及び非言語コミュニケーションとは?~
・現代社会においてポジティブに生きるための幸福学
・ディズニー作品にみるジェンダー表現の変化
・東京ディズニーリゾートのエンターテイメント性~ウォルト・ディズニーの遺志と変化~
・キャラクター文化とその変遷~人々の心にハローするキティちゃん~
・音楽の中心~人々は音楽の何に感動しているか~
・ケイ素の個性を生かした新規物質創製の展望~有機ケイ素化学の観点より~
・クローンによる臓器移植~我々の死生観をたどる~

個人発表会(各ホームルーム)

代表者発表会(やわらぎホール)
「コミュニケーションの円滑化と表象システムに関する考察~心理学の観点から見たタイプ別の効果的な言語及び非言語コミュニケーションとは?~」

「音楽の中心~人々は音楽の何に感動しているか~」

自作の模型を投影
「ケイ素の個性を生かした新規物質創製の展望~有機ケイ素化学の観点より~」

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