能楽鑑賞会
2月14日(月)、高等科Ⅰ年生を対象に、観世能楽堂(銀座)にて、能楽鑑賞会が行われました。
能楽鑑賞会は、生徒たちが伝統的な文化に触れる機会として、女子部が大切にしている高等科の行事の一つです。例年は、高等科Ⅰ・Ⅱ年生が参加する行事ですが、昨年度・今年度は、感染症対策のため、高Ⅰのみを対象に実施することとなりました。
生徒たちは鑑賞会に先立ち、事前学習を重ねて臨みます。ノートやレポートの作成のほか、初めて能楽に触れる生徒の多い高等科Ⅰ年生向けには「事前講義」の機会があり、毎年、能楽師の先生のお話をうかがっています。
◆2月12日(土)能楽鑑賞会事前講義
今年も観世流能楽師の山階彌右衛門先生が講師として来校くださいました。本物の面や装束を見せていただきながら、所作や姿勢など舞台での基本的な事柄について、親しみやすく手ほどきくださいました。また、生徒からの質問には、先生のご経験を交えながら熱くお答えくださり、大変貴重なお話を聞くことができました。
事前講義は学習院女子大学やわらぎホールで行われました
摺り足の練習の様子です
◆2月14日(月)能楽鑑賞会
今年度の演目は、能「羽衣」と狂言「柿山伏」でした。開演前には山階先生から、能舞台の由緒や狂言と能のかかわりなどについて解説があり、能「羽衣」では、シテの天女をみずから演じてくださいました。
山階先生は「寝てしまってもいい」と冗談で和ませてくださいましたが、圧巻の舞台に、生徒たちはいつになく真剣な面持ちで見入っている様子でした。学校行事の変更や中止が続く中、普段の学校生活とは違った緊張と感慨を皆で味わう、よき経験となりました。
開演前、山階先生による解説
狂言「柿山伏」
能「羽衣」
能の終演後には疫病退散の祈願にと、能「高砂」の謡を聴かせてくださいました。