14日目(最終日)

 本日は朝食後に、フォーマルディナーやアフタヌーンティーの作法についてレクチャーを受けました。続いて行われた最後の授業では、現在完了形を用いた会話や、イートンでの体験・学んだことを人に伝える練習を行いました。

 昼食後はウィンザーの街へ出かけ、紅茶やマグカップ、キーホルダー、トートバッグなど、家族や友人へのお土産を購入しました。カフェでクレープを食べたり、チョコミルクシェイクを楽しんだ生徒もいました。ハウスに戻ってからは、スーツケースに荷物を詰めるのに苦労している様子も見られました。

 最後の夕食は制服を着て参加する、フォーマルなフェアウェルディナーでした。イギリスの伝統料理であるローストビーフとヨークシャープディング、そしてデザートにはイートンメス(メレンゲ、いちご、生クリームを合わせたもの)が振る舞われました。また、各クラスの生徒2名ずつに、表彰がありました。

 ディナーのあとはディスコで盛り上がり、笑顔と歓声に包まれました。最後には、修了証・記念写真・記念品がひとりずつ手渡され、それぞれに向けた温かいコメントが添えられていました。「ここに残りたい!」と感激のあまり涙を流す生徒の姿もありました。

 ベストダイアリー賞を受賞した生徒の声:
「毎日の出来事を自分の言葉で綴った日記で、まさか賞をいただけるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。先生方は毎日添削やコメントをくださり、それが励みになりました。いただいた賞状とテディベアは、部屋に飾ろうと思います!」

 

 明日の午後、イートン校を出発し帰国の途につきます。本日の投稿をもって、今年度のイートンサマースクールのブログを終了いたします。ご愛読ありがとうございました。

13日目

 イートン・サマースクールもいよいよ終盤に差しかかり、「帰りたくない」という声も聞こえてくるようになりました。

 午前中は3時間の授業を受けた後、イートンでの生活について、卒業生によるレクチャーが行われました。午後はファンデーション・ツアーに参加し、イートン・カレッジ創立当初から使用されていたチャペルや教室などを見学しました。その後は運動場で2グループに分かれ、テニスや鬼ごっこ、フレンチクリケットを楽しみました。

 夕食後、日記をつけたら、いよいよタレントショーの時間です。最初は他校の生徒によるソーラン節の披露から始まり、続いて女子部生全員でダンスを披露しました。その後も、歌やダンス、テーブルクロス引き、リコーダー、劇、ピアノ、書道、ラジオ体操、マジックなど、多彩なパフォーマンスが続きました。最後には、同じハウスの女子全員で『モアナ』の主題歌を合唱しました。

生徒の声:

「タレントショーでは、イートンに来てからずっと準備してきたダンスを披露しました。少し緊張したけれど、踊った曲を知らない先生方も盛り上げてくださったので、笑顔で頑張れました。特に、ルービックキューブを完成させるパフォーマンスには感動しました!」

12日目

 本日は、昨日のレクチャーで事前に学んだ港町ポーツマスを訪れました。現地では、イギリス海軍史に名を残すネルソン提督が座乗し、旗艦として活躍したヴィクトリー号の保存プロジェクト「ヴィクトリー・ライブ!」を見学し、この壮大な軍艦の修復と保全活動について深く学ぶことができました。また、海底から引き揚げられたテューダー朝時代の軍船メアリー・ローズ号の遺構を間近に見ることで、当時の造船技術や海戦の歴史にも触れることができました。

 昼食は遊覧船の中でいただき、海側から施設や軍艦を眺めながら、特別な時間を過ごしました。

 午後はポーツマスのアウトレットモールで自由時間となり、お土産を買ったり、カフェでくつろいだりと、それぞれが思い思いのひとときを楽しみました。

 イートンに戻った後は夕食をとり、その後は日記を書いて一日を振り返りました。就寝前の自由時間には、翌日のタレントショーに向けて練習に励む姿も見られ、充実した一日となりました。

生徒の声:

「ヴィクトリー号では、どの階にも大砲があり、戦争のための船だったことを実感しました。メアリー・ローズ号は、引き揚げられた沈没船がそのままの状態で展示されていて、とても印象に残りました。展示や説明が体験型だったので、よく理解できました。遊覧船では、船員の方が見どころを英語で説明してくれ、少し難しかったけれど興味深かったです。海風も気持ちよく、とても楽しい時間を過ごせました。アウトレットモールでは、イギリスの紅茶やチョコ、ハリボーの限定フレーバーなどを買えてうれしかったです!」

11日目

 昨日に引き続き、午前中は3時間の授業が行われました。シェイクスピアの名言をはじめ、イギリス文学について学びました。また、ハリー・ポッターの世界観をベースに、オリジナルの制服を考えるという創造的な授業もあり、生徒たちは楽しみながら取り組んでいました。

 午後は、校内の建物などをスケッチした後、フリータイムとなりました。生徒たちはカフェに立ち寄り、イートンスタッフおすすめのピーナッツバター・ホットチョコレートを味わったり、店員さんから紅茶やお菓子について丁寧な説明を受けたりと、和やかなひとときを過ごしました。

 夜は、イートンが所有するクイーンズ・エイトという島へ船で渡り、バーベキューをいただきました。川と木々に囲まれた美しい芝生の上で、フリスビーや巨大ジェンガなどのアクティビティを思い思いに楽しみました。

本日誕生日を迎えた生徒の声:

「朝食時に、カフェテリアにいた全員がバースデーソングを歌ってくれて、日本の家族からもお祝いメッセージが届きました!私は点呼の順番が1番最初なのですが、そのときにも❝バースデーガール❞として名前を呼ばれて、ちょっと恥ずかしかったけれど嬉しかったです。就寝前のミーティングでは、ハリボーとカードのプレゼントをもらい、忘れられない一日になりました。」

9日目

 本日はロンドン市内で終日校外学習を行いました。

 午前中は、活気に満ちたコヴェント・ガーデンを訪れました。飲食店や土産物店が立ち並ぶエリアで、生徒たちはジェラートを味わったり、買い物を楽しんだりしながら、それぞれ思い思いの時間を過ごしました。イートンとは異なる、開放的でにぎやかなロンドンの街の雰囲気を存分に楽しんでいる様子が見られました。

 その後、世界的に有名な大英博物館を訪れました。館内では、ロゼッタ・ストーンやエジプトのミイラ、ギリシャの彫刻など、多岐にわたる展示を見学しました。事前学習で写真や資料に目を通していたものの、実物を前にした際の迫力には驚きの声が上がっていました。

 午後は、ライセウム劇場にてディズニーのミュージカル『ライオン・キング』を鑑賞しました。色鮮やかな衣装、迫力ある音楽、そして俳優たちの熱演により、生徒たちはすぐに物語の世界へと引き込まれ、感動した様子で舞台を見つめていました。

 イートンに戻ってからは、夕食後にダイアリーの記入を行い、充実した一日を振り返りました。

生徒の声:

「コヴェント・ガーデンでは"I Love London"のTシャツを買い、レモン味やストロベリー味のジェラートを食べました!大英博物館でランチを食べていたとき、カナダから観光に来ていたご夫婦と30分ほど話したのが、思いがけない良い思い出になりました。ロゼッタ・ストーンは思ったより文字が小さかったです。『ライオン・キング』では、観客の反応も含めて日本とはまた違った舞台との一体感があり、ストーリーに入り込んで思わず涙が出るほど感動しました。」

8日目

 今朝の気温は21度と、肌寒く感じるほどでした。朝食のためにカフェテリアへ向かう前に、上着を取りに部屋に戻る生徒の姿も見られました。

 午前中は授業が3時間行われました。引率教員のための授業参観も実施されました。授業は「スピーキング」「文法」「文化と歴史」の3科目で、「文化と歴史」のクラスでは、「博物館の所蔵品は元の国に返還されるべきか」というテーマについて考え、積極的に挙手をして意見を述べる生徒の姿が印象的でした。

 午後は、イートン構内の2つの博物館を訪れました。自然博物館では、鳥、動物や蝶などの標本が展示されており、その後訪れた工芸博物館では、エジプトのミイラや棺、仏像などを見学しました。生徒たちはワークシートを記入しながら、熱心に鑑賞しました。

 博物館見学のあとはイートン敷地内にあるドーニーレイクへバスで移動しました。この湖は、2012年のロンドンオリンピックのボート競技会場になった場所です。みんなで協力してボートを漕いだり、球技、フリスビー等をしたりと、身体を動かしました。

 夕食は湖畔のテラスで食べました。夕食後はディスコタイムで、音楽に合わせて思いきり踊り、皆で大いに盛り上がりました。

生徒の声:

「数日前のロンドン自然史博物館はかけ足での見学だったため、イートンの博物館はじっくり見られてよかったです。ミイラなどが置いてある博物館を学校が所有していることにも驚きました。ディスコは初めてだったので、みんなでノリノリで踊ってとっても楽しかったけど、疲れました...」

7日目

 今日はイートン校の構内で、充実した1日を過ごしました。気温も23度ととても過ごしやすく、心地よい気候の中での活動となりました。

 午前中は、授業が3時間ありました。イートンの歴史を学ぶ授業のほか、写真から国名を当てるクイズや、日本についてのポスター作成などに取り組みました。

 昼食後はハウス(寮)前の広々とした芝生でチームビルディングの一環として巨大なジェンガに挑戦しました。その後は、全員が楽しみにしてしていたスコーン作り体験が行われました。食堂のスタッフの方から説明を受けた後、3〜4人のグループで小麦粉にバターを混ぜて生地作りからスタート。丸型で型抜きをした残りの生地を使って、星型やハート型、ニコちゃんマークを作ったグループもありました。焼き立てのスコーンをたっぷりと味わい、お腹も心も満たされて、フリータイムを過ごしました。

 夜はダイアリーの後は宝探しゲームをしました。

生徒の声:

「授業では、「カンナムスタイル」の替え歌「イートンスタイル」を教えてもらって、とても楽しかったです。スコーン作りでは、焼き立てのスコーンを紅茶と一緒に食べられて幸せでした。ジャムを先につけるか、クロテッドクリームを先につけるかで、グループ内で議論になりましたが、私はクロテッドクリームが先派です!」

6日目

 タレントショーで歌う曲が決まり、朝食を待つ間も歌を口ずさみながら練習している様子が見られました。朝食後のレクチャーでは、ウィンザー城やイギリス王室について学びました。その後、徒歩で実際にウィンザー城を訪れました。日本語のオーディオガイドを聞きながら、歴史的な絵画や彫刻が飾られた各部屋を見学しました。中でも「クイーン・メアリーのドールハウス」は大人気で、長蛇の列ができていましたが、生徒たちは「並んでよかった!」と大満足の様子でした。

 見学後は、ウィンザー城周辺で自由時間を過ごしました。お昼ご飯用のお小遣いを受け取り、グループでランチを楽しんだり、お土産を買ったりしました。友達とお揃いの服を購入した生徒もいました。

 その後イートンに戻り、授業でイギリス王室についてさらに理解を深めました。また、地図を使って道順を説明したり、人名当てクイズをする活動にと積極的に取り組みました。

 夜はダイアリーの後、友人の良いところを書くアクティビティを行いました。少しずつ旅の疲れが見え始め、眠そうにしている生徒も見られましたが、最後までしっかり取り組んでいました。

生徒の声:

「ウィンザー城のレクチャーで、犬専用の部屋があると聞いてびっくりしました。クイーン・メアリーのドールハウスは、私の部屋よりもずっと豪華でした。ウィンザーの街での自由時間にTシャツを買ったら、おまけで1ポンドの旗をもらえてうれしかったです。ランチはピザを食べましたが、店員さんがとてもフレンドリーで楽しかったです!」

5日目

 今日は、朝食後にロンドン自然史博物館に関するレクチャーを受け、見学のポイントについて学びました。その後はバスに乗ってロンドンへ出発しました。博物館に到着後は約2時間の自由時間があり、グループに分かれて恐竜の化石、美しい宝石、人類と地球の歴史や進化など、さまざまな展示を見学しました。 

 デモによる交通規制の影響でロンドンのドライブツアーは中止となりましたが、イートンに戻って、踊りながら歌を歌ったり、クイズを楽しんだりして親睦を深めました。

生徒の声:

 「自然史博物館では、念願の最初のホモサピエンスであるルーシーを見ることができました!また、阪神大震災と東日本大震災の展示があり、日本の地震から多くを学んでいる様子が印象的でした。震度体験では揺れが思ったより小さく、「これが日本の地震だ」と誤解されてしまわないか少し心配になりました。虫の展示コーナーには日本のタラバガニも紹介されており、少し日本食が恋しくなりました...

 イートンに戻ってからのアクティビティは、言葉に表せないほど楽しく、最高の時間でした!後日行われるタレントショーも今からとても楽しみです。」

4日目

 今日は午前の授業の後、昨日校外学習で訪れたストーンヘンジとソールズベリー大聖堂についてのレクチャーを受けました。実際に見てきた場所をあらためて振り返ることで、理解がより深まったようです。

 昼食は、イギリスの伝統料理フィッシュ&チップスをいただきました。

 午後は、初めてのフリータイムでイートンの街を散策しました。その後、クリケットやリレー、ラウンダー(ソフトボールに似たイギリスのスポーツ)等のスポーツアクティビティに挑戦しました。

 夕食のあとは、今日の出来事をダイアリーに書きました。そして、滞在中にお誕生日を迎える生徒をお祝いするバースディパーティもありました。音楽が流れる中、椅子取りゲームなどで盛り上がり、賑やかで楽しいひとときを過ごしました。

生徒の声:

「スポーツアクティビティには、大汗をかきながら全力で取り組みました。勝負がかかっていると思うと、ついつい本気になってしまいます!バースディパーティでは椅子取りゲームで早々に負けてしまいましたが、他校の生徒と話すことができたので、とても楽しい時間になりました。」

3日目

 本日は朝食後、世界遺産にも登録されているストーンヘンジへ観光にでかけました。歴史的にも価値の高い巨石遺跡で、多くの観光客で賑わっていました。

 その後、ソールズベリーへ移動し、大聖堂の前の芝生でサンドイッチを食べました。昼食後は荘厳な大聖堂の内部を見学し、現存する4部のうちもっとも保存状態が良いとされるマグナ・カルタを目にしました。世界史を履修している文系の生徒にとっては、ちょうど学習した内容と結びつく貴重な体験となったようです。

 その後は、ソールズベリーの街中を1時間ほど自由に散策し、イートン校へと戻りました。

 夕食後には、ダイアリー(英語日記)の書き方について初めてのレッスンを受けました。今後、夜に外出の予定がない日は、毎晩ダイアリーを綴る時間が設けられる予定です。

本日誕生日を迎えた生徒の声: 

「ストーンヘンジは、想像していたよりもずっと大きくて、石が絶妙なバランスで立っているのに驚きました。ソールズベリー大聖堂はとても迫力があり、ステンドグラスの美しさに感動しました。フリータイムには、初めての買い物にも挑戦し、ストロベリー味のアイスクリームを食べることができました。夕食の時間には、食堂にいた全員がハッピーバースデーの歌を歌ってくれて、最高の思い出になる17歳の誕生日になりました!」

2日目

 時差の影響もあり、早朝に目覚めてしまった生徒もいましたが、皆元気に朝食をとり、避難訓練と英語のクラス分けテストを行いました。

 chambersというおやつの時間の後、クラス分けの発表がありました。他校から参加している10名の生徒とともに、計40名が3つのグループに分かれ、本日より授業が始まりました。

 午後には授業の後、制服に着替えて記念撮影を行い、1450年からイートニアンに使用されている歴史あるカレッジホールにてウェルカムディナーが催されました。生徒たちは新しい環境にも少しずつ慣れ、和やかな雰囲気の中で一日を終えることができました。

生徒の声:

「初めての授業では、自己紹介をしたりイギリスについて学んだりして、とても楽しかったです。机や教室など、すべてが日本とは違っていて新鮮に感じました。ウェルカムディナーはフォーマルな雰囲気で少し緊張しましたが、貴重な経験になりました!」

1日目

 本年度のイートン・サマースクールがスタートしました。  

 空港からイートンカレッジへ向かう道中は小雨が降っていましたが、到着時にはすっかり晴れ、気温は23度と、心地よい初日を迎えることができました。 

 現地では先生方やスタッフの皆さまに温かく迎えていただきました。夕食とオリエンテーションを終えた頃には、長旅の疲れから少し眠たそうな様子も見られましたが、それでもしっかりと話に耳を傾ける姿が印象的で、明日からの生活への期待が感じられます。

生徒の声:
「イギリスで寮生活ができて嬉しいです。夕食ではサラダやメイン、デザートも自分で選べて、美味しかったです。明日からが楽しみ!」

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