中2道徳 哲学対話

2月26日(木)、中2として最後の道徳の授業では、この1年の道徳のまとめとして「哲学対話」を実施しました。これまでに授業で「哲学対話」の経験を積んできた高3の有志生徒がファシリテーター(進行役)として加わり、「自由」をテーマにして対話をしました。

「哲学対話」は、自分の意見を一方的に伝えるのではなく、他者の言葉にじっくり耳を傾け、それに応えながら言葉のリレーを続けていく中で、多様な考え方を理解し、建設的な話し合いの仕方を学ぶことを目的にしています。以下のルールでクラスを3グループに分けて行いました。

① 人を傷つけない限り何を言っても良い。ただ聞いているだけでも良い。
② 話はまとまらなくても良い。
③ 人に否定的な態度をとらない。
④ お互いに問いかけるように心がける。
⑤ 自分の経験にもとづいて話す。
⑥ 途中で意見が変わっても良い。わからなくなっても良い。

哲学対話はこれまでも高2の公共の授業で実施していましたが、中2でも十分に多くの発見や学びがあり、さらに、ファシリテーターを引き受けてくれた高3生徒にとっても新たな刺激となりました。

哲学対話の経験は、社会の様々な立場や考え方を受け入れる寛容な精神を持つこと、丁寧な対話を通して粘り強く話し合う力につながるものと期待しています。生徒が多様性を尊重する社会で活躍できるよう、今後の道徳でも実施していきたいと考えています。

以下、生徒およびファシリテーターの感想です。

【中2生徒の感想】
これまで自由とは「外部からの制限がないこと」だと考えていたが、対話の中で「もし何の制約もなくなったら、人は何を基準に動くのか」という問いが出たときに本当の自由とは何かを考えさせられた。 特に印象に残ったのは「ルールや制限があるからこそ自由を感じられる」ことで、テストが終わった時に自由を感じるというような身近なところにも自由があることに気づいた。また、一人で考えているだけでは、こんなに難しいことを考えられなかったが、違う背景を持つ人が言っていることを聞くことで、自由の持つ意味を深く考えられたと思った。

沢山発言する人も黙って聞いているだけの人もいて、本来話し合いはこういう形であるべきなのだろうな、と思いました。話し合いで大切なのは人の意見を否定することではなく、自分の意見を相手に正確に伝えることなのだと思います。

対話をしながら自分がこれまでに経験した様々なことを思い出したのが楽しかったです。自分だけではない他人の意見によってまた違う視点へと話が移り変わっていって、少しずつ違う色のインスピレーションが降ってきて、思考の輪が広がっていきました。また、対話での、ゆっくりとなだらかに流れていく時間や、なんとなく普段とは違う思考の世界に没入したような感覚が好きになりました。授業が楽しみです。

今回発言はできなかったが、私と同じ考えを言っている人が多く、いろんな話題に広がっていって楽しかった。もっと難しいものだと思っていたが、グループの雰囲気がとても良くお互いの考えを尊重し合いながら話せた。

普段話さない人とも意見を交換できて嬉しかったし、高3の先輩の意見も聞けて楽しかったです。私は主に話題を提供していましたが、自分が提供した話題がどんどん広がっていくのは見ていて面白かったです。

【高3ファシリテーターの感想】
「自由」というテーマに入りやすいように、最初は自由へのイメージを話してみるところから入ってもらいました。それから自由の範囲や、「普通」「常識」とは何なのか、など、答えが無いことだけれど考えることに非常に意味がある概念について話し合えました。 侮っていた訳では無いのですが、「まさか中2さんからこんなに深いことが聞けるなんて」と思わされる瞬間が何度もありました。 授業で扱っていないから、言葉(語彙?)は足りていなくても、考えていること自体は高校の倫理レベルだなと思う内容が非常に多かったです。

自分が想像していたよりも生徒たちが深く考え発言していることが分かり驚いた。特に、教育と自由の関係性について話し合っていた際に、AIの台頭など実社会の潮流とも重ね合わせた意見を述べていたことがとても印象的だった。昨年高2の授業でやった時とはまた異なるフレッシュな視点に触れることができ、自分も学ぶことが多く刺激的な時間だった。

問いの膨らませ方に悩んだが、言葉は発さなくても表情豊かに反応してくれたので進めやすかった。しかし、話が具体的になるほど軌道修正しないと自由という本題から離れてしまうこともあり塩梅が難しかった。

それでも、自分の後輩たちがじっくり考えて自分の意見を正直に話している様子を間近で見ることができ、とても嬉しかった。楽しかったです!貴重な経験をありがとうございました。

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12~14人のグループで、高3のファシリテーターを囲んで対話

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