中2道徳 戦没者ご遺族による講話と生徒との対話
中2では、中3の広島への修学旅行に向けて平和学習を実施しています。夏休みから始めた修学旅行ノートでは、広くそして深く戦争と平和について調べて自身の問題意識を高め、3学期は、各自が学んだ知識や考え方をもとにしながら、生徒一人ひとりが主体的に戦争と平和について考える契機になるよう学習を進めています。
2月12日には、一般財団法人日本遺族会の主催する平和の語り部事業として、各クラス2名ずつ合計10名の平和の語り部の方が教室までお越しくださいました。語り部の方々は先の戦争でご家族を亡くしたご遺族の方々です。各クラスでお2人の語り部の方からご家族や当時の生活の様子などのお話を聞いた後、20名弱の2つのグループに分かれ、生徒からの質問を交えて戦没者のご遺族と直接対話する機会に恵まれました。
以下、生徒の感想の一部を紹介いたします。
私たちが映像や資料を見るだけでは分からないリアルな当時の生活や、戦況、経済などが感じられる時間だった。語り部の方でさえ小さい頃の出来事なので、私たちがこうした当事者の方々に聞けていることがとてもありがたく感じた。私たちが想像するよりももっと過酷な生活であることが、親族から聞いた話や曖昧な記憶を話してくださった中から考えられた。
課題で証言記録などを漁ってきたが、生の声はやはり違うなと思った。記録として空襲や戦災遺児のことは残っていても、その数字の一つ一つに人生があったことを痛感した。自分の育ての親のことを継母と言われた、というエピソードが強く記憶に残っている。逃げる最中に踏んだ死体の感触が今でも残っているという話に戦争は本当にあったのだと思わせられた。 また、自分が生の声を聴ける最後の世代であることを強く感じた。次の時代を担う者として、この記憶を忘れず、伝えていかなければならないと思った。
直接話せて、教科書では分からない思いや気持ちに触れることができました。 一つ一つの言葉に重みがあり、当時の出来事が決して遠い過去ではないと感じました。 質問にも丁寧に答えてくださり、とても真剣に平和を願っていることが伝わってきました。 今回の会話を通して、平和について自分でもっと考えたいと思いました。
語り部の方が涙ぐみながらお話しされている様子を見て、本当に戦争というものは残酷だったのだなと改めて感じることができた。私は、戦争や原爆による被害について現実味をあまり持つことができていなかったけれど、語り部の方の話を聞くことで「本当にあったことなんだ」と思えるようになった。貴重な経験ができてこれからの学習の参考にすることができた。
食べ物を手に入れるために、身に着けている着物を売らなければならなかったと知り、戦後の生活がいかに厳しいものであったかを改めて実感した。 また、今こうして家族と平和に過ごせていることは決して当たり前ではなく、とても幸せなことだと感じた。そのことに常に感謝の気持ちを忘れずにいたいと思う。



対話のようす
生徒に多くの学びを与えてくださった語り部の皆様はじめ、事前の準備に大きなお力添えをいただきました日本遺族会の皆様にこの場を借りて篤く御礼を申し上げます。