第28回 俳句甲子園(全国高等学校俳句選手権大会) 団体奨励賞(団体)・最優秀賞(個人)受賞

地方大会(6月15日開催 東京会場)を経て、投句審査により「第28回俳句甲子園(全国高等学校俳句選手権大会)」(8月22~25日 松山市開催)に高等科2年生6名が参加しました。昨年度に引き続き団体奨励賞を受賞するとともに、うち1名が最優秀賞に選ばれ、文部科学大臣賞を受賞しました。

地方大会では「春の星」「遠足」「躑躅(つつじ)」等、全国大会では「青田」「心太(ところてん)」「天牛(かみきり)」「葉桜」「新涼」「鶺鴒(せきれい)」「蔦」「百」の兼題で句を作り、互いに鑑賞し、推敲を重ねました。夏休み中も全国大会に向けてディベートの練習等の準備をし、俳都松山へと向かいました。
他校の作品の鑑賞、ディベート、そして交流を通して、多くの学びを得た4日間となりました。

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以下、俳句甲子園に提出した句の中から、それぞれが選んだ一句です。

〇天に地に鶺鴒の尾の触れずあり 【最優秀賞(文部科学大臣賞)受賞】
〇知恵の輪の解けてちやりんと涼新た
〇薄い飴しゃりしゃり噛んで春の星
〇飴色の聖書の頁涼新た
〇葉桜や教科書体の素つ気なく
〇早口言葉何回言つたんだつけ蔦

以下、参加した生徒の感想です。

〇二年目の俳句甲子園は、自分の成長とチームの成長を強く感じられた年となりました。やりたいことばかりやっていてはいけない学年になったのだと実感する毎日ではありますが、私にとって俳句甲子園はかけがえのない一等大切な宝物です。支えてくださった全ての方々に深くお礼申し上げます。

〇昨年に引き続き出場した俳句甲子園の全国大会では対戦相手校とディベートを通してお互いの句を高め合うことができ、とても貴重な経験をすることができました。メンバーと一語一語、時には助詞1つにまでこだわりながら句を考え、完成した句と向き合い、十七音に捧げた夏休みは忘れられないものになりました。

〇二年続けて同じメンバー六人で、松山の地に赴けたことを大変嬉しく思います。地方大会の準備では句を作れず落ち込むことも多かったのですが、投句審査で全国に出られることになり安心しました。全国大会では普段は交流できない学校の句を鑑賞したり、ディベートを聞いたりと、実りある三日間を過ごせました。昨年から共に一年かけて練習を重ねてきた五人、担当の先生、コーチの先生など携わってくださった皆様に深く感謝申し上げます。

〇今年は地方大会で負けてしまい、悔しい思いをしましたが、投句審査で全国大会に出場することができました。行けないかもと思っていた松山に今年も行けたのが奇跡のようで、全国大会を思いっきり楽しむことができました。

〇全国の学校の句やディベートを見ることができ、勉強になりました。今まで、私は限られた範囲の中で生きていましたが、俳句に出会い、たくさんの人と出会ったことで、自分の世界が広がりました。今回の経験を糧に、これからさらに成長していきたいと思います。この6人で俳句甲子園に出場できたことを、本当に嬉しく思います。

〇昨年とは異なる展開が多く戸惑う場面もありましたが、無事に全国大会への切符を手にすることができ、大変貴重な経験を積むことができました。仲間と協力し、最後まで諦めずにディベートに臨み、良い成績を収められたことを嬉しく思います。また、今回は昨年以上に他校の句をじっくり鑑賞する機会にも恵まれ、今後の句作の大きな糧になると感じています。支えてくださった方々への感謝を忘れず、これからもより良い句を詠めるよう一層努力してまいります。

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