オーストラリアMLC研修旅行 体験記
8月7日から8月19日まで、中3、高1、高2の参加者計15名でオーストラリア MLC研修に行ってまいりました。オーストラリアの名門女子校Methodist Ladies' College (MLC)は学習院女子中・高等科の姉妹校として今年で交流20周年を迎えました。現地ではMLCの生徒であるホストシスターと一緒に授業に参加して日本語の勉強やお習字を手伝ったり、ホストシスターが参加しているスポーツの試合を応援したりしました。遠足ではメルボルン市内やメルボルン博物館、メルボルン大学、サファリのようなWarribee動物園を訪問しました。様々なことを感じ、学んだ、とても充実した研修になりました。
この研修で一番印象に残っていることは、オーストラリアは"多文化社会"であるということです。研修前に現地についていろいろなことを調べる中で、オーストラリアは移民大国であり様々な人種・民族の人々が住んでいるということを知りました。実際に、遠足で見たメルボルン市内や現地の学校でも、多様な人種・民族の人々がいて日本ではあまり見ない光景に驚きました。目の色も肌の色も違いますが、それぞれ互いの文化や違いを尊重しているからこそ成り立っている社会なのだと感じました。
私はオーストラリアに行くのが初めてということもあり、日本との違いも多く感じました。メルボルンではトラムが走っているため通学時にトラムを使うこと、季節が日本と反対であること、車社会のため車での移動が基本なことなど、研修中に体験すること全てが新鮮でした。
ホストファミリーと過ごす中で一番思い出に残っていることは、一緒に観戦したフッティの試合です。フッティはオーストラリアンフットボールの通称で、オーストラリアでは有名で人気のあるスポーツであり、ホストファミリーがチケットを用意して下さって一緒に観戦をしに行きました。初めてフッティの試合を見たため分からないことが多かったのですが、ホストファミリーがルールや状況を教えてくれ、点が決まる度に周りの席の人などとも一緒に盛りあがりました。話す言語や文化は違ってもお互いのその時の気持ちや感情を共有して、一丸となって応援し、繋がることができたような気がしてとても嬉しかったです。しかし、ホストファミリーとの生活の中で、自分の伝えたいことが自分の英語力では思っているように伝えることができないという「悔しさ」も感じました。単純な質問でも、自分の答えを英語にすぐに変換して伝えなくてはいけないことや、自分が知っている単語や文法だけでは説明できず、会話が詰まってしまうということが多く、授業で習うのと実際に会話の中で英語を使うのとは、スピードや考えることなど多くのことが違い、難しかったです。今後は授業などで文法や単語を学ぶのにも加え、実際に会話で使うということも想定しながら学んで行きたいと思いました。
私自身何か新しいことなどに挑戦するということがとても苦手だったため、家族と離れて海外に渡り、英語のみで生活するということに大きな不安があったのですが、勇気を出してチャレンジすることで様々な学びを得られたように感じます。この得た学びをそのままにして受け取るのではなく、この学びが今後の自分にさらに良いものとなるように活かして行きたいと思います。
今回の研修への参加にあたって、支えてくれた家族、2週間もの間お世話になったホストファミリーの皆様、MLCの皆様、研修の間親切に相談に乗ってくださった引率の先生や添乗員さん、現地のスタッフの方々など、私たちの研修をサポートしてくださった全ての方々に深く感謝申し上げます。(中3生徒)
ホストシスターとそのお友達が書いてくれた寄せ書きに感涙
メルボルン博物館
メルボルン大学にて
【姉妹校交流20周年 記念植樹式】
本校とMLCの姉妹校交流が20周年を迎えたことを記念し、MLC校長Shea先生が植樹式を行ってくださいました。
記念樹(しだれ桜)
参加生徒(高1)によるスピーチ
ホストシスターとともに
記念プレート