第27回獨協大学全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト受賞
10月5日(日)、2025年度第27回獨協大学全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト本選に高2生徒1名と、高3生徒1名が出場し、それぞれ1位と3位を受賞いたしました。
高2の生徒は、第1部朗読部門に出場しました。全国141名の参加があった中、7名の高校生が本選に出場し、見事1位に輝きました。ヴィルヘルム・ブッシュの詞『Fink und Frosch』(アトリとカエル)を大変情緒豊かにドイツ語で朗読いたしました。
高3の生徒は、第3部フリースピーチ部門に出場し、見事3位に選ばれました。第3部では、全国から18名の応募があった中、6名の本選出場者が任意のテーマで5分以内のスピーチを行った後、ネイティブスピーカーによる質問にドイツ語で答えました。オーストリアのウィーンに留学されていたご経験から、「Kunst als Teil des Alltags」(日常に根付いた芸術)というテーマでスピーチを行い、日本とオーストリアの芸術教育の違いに問題提起しました。
以下、お二方の感想をご紹介いたします。
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高2生徒
この度はドイツ語スピーチコンテストで朗読部門最優秀賞をいただき、大変嬉しく思います。
課題テキスト『Fink und Frosch』(アトリとカエル)という詩は、優雅で軽やかな鳥と、その鳥に挑む不器用なカエルの対比が特徴的で、声色や間を意識して読むことを意識いたしました。はじめは、ドイツ語特有の長母音・短母音やウムラウトなどの細かい発音など、課題が多くございましたが、何回も練習を繰り返し、先生方だけでなく友人にもアドバイスをいただいたりしたことで、ドイツ語を楽しむ気持ちが徐々に生まれてまいりました。本番は非常に緊張しましたが、これまでの練習が力になり、無事にすべてを終えた時の達成感は忘れられません。自分の解釈や感情をドイツ語に乗せて伝えることの楽しさやうれしさを改めて感じました。
また、会場では他の出場者の方々ともお話をする機会があり、多くの刺激を受け、大変貴重な経験になったと存じます。この経験を糧にこれからもドイツ語の勉強に力を入れていきたいです。
最後に、支えてくださった先生方や応援してくれた友人に心から感謝申し上げます。
Vielen Dank!
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高3生徒
第27回獨協大学全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト第3部フリースピーチ部門に出場し、第3位 獨協大学学長賞を受賞しました。第3部では、社会的な問題意識を明確に持つ任意のテーマについて5分以内のスピーチを行います。予選審査ではプレゼンテーション原稿を提出し、本選では実際にスピーチを行った後にドイツ語で質疑応答があります。この部門は、唯一ドイツ語圏での滞在経験がある学生が参加できる部門です。
私は高等科1年次から2年次にかけて約1年間オーストリアのウィーンに留学し、現地で培ったドイツ語力を活かしたいと思い、今回このコンテストに挑戦しました。スピーチでは、オーストリアと日本の芸術教育の違いについて取り上げました。オーストリアでは、美術や音楽の授業の一環として美術館やクラシック音楽のコンサートを訪れることが日常的に行われている一方、日本では芸術鑑賞が特別な行事として位置づけられているように感じます。こうした経験や国際調査の結果を踏まえ、芸術を学ぶことの意義と、日本の芸術教育の在り方を考察しました。
予選通過後は、ドイツ語の先生方のご指導のもとで練習を重ね、いただいたアドバイスを一つ一つ吸収できるよう努めました。本番では大きな緊張を感じつつも、これまでの練習の成果を発揮し、落ち着いて発表することができたと思います。他の参加者の方々もドイツ語圏滞在経験を持つ素晴らしいスピーチばかりで、受賞の瞬間は喜びと驚きで胸がいっぱいになりました。懇親会では全国から集まった同年代のドイツ語学習者と交流し、今後の学習への大きな励みとなりました。
今回のコンテストを通して、賞をいただけたこと以上に、ドイツ語と真摯に向き合う機会や新たな仲間との出会いという貴重な経験を得ることができました。コンテストの参加に向けて支えてくださった先生方や家族、そしてコンテスト開催にご尽力くださった全ての方々に心より感謝申し上げます。
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